クリーニングの工程
お客様に布団を送っていただく先は、自社の布団クリーニング専門工場になります。
私共が直接お客様の布団をお預かりし、クリーニングをしております。
当店「キラキラウォッシュ」は布団クリーニング工場を操業している会社が直接運営しており、お客様からお預かりしたお布団は、自社の布団クリーニング専門工場へ運ばれ、丁寧に丸洗い・乾燥・保管をいたします。工場には専門知識を有する、クリーニング師の資格取得者も複数在籍しており、安心してご依頼頂けます。
受け入れ工程
受け入れ・検品
布団クリーニング専門工場におふとんが到着しましたら、まずはクリーニングに取り掛かるための受け入れ検品作業にかかります。
染みや汚れ具合、生地の破れがないか、柄の色がにじみやすいものではないか、布団の種類・素材が洗えるものかどうか等、細かくチェックしていきます。
お布団の状態によってはメールもしくはお電話にてお客様へ確認
お預かりしましたおふとんの種類や状態によっては、メールもしくはお電話にて、当店よりお問い合わせを差し上げる場合がございます。お問い合わせにてお客様に了承を頂けました場合のみ、丸洗いの工程へと進ませていただきます。
色移りしやすいお布団の場合はお客様のご了解を得てから作業に取り掛かります。
例:写真のような柄色の濃いお布団を洗った場合、柄の色(濃い赤や紫など)が白い部分ににじんだり、色移りする場合がございます。
※工場へお布団入荷後、諸般の事情によりクリーニングできなかった場合、宅配キット発送実費や手数料を引いた差額を返金し、お布団をお返しいたします。お布団をお送りいただく前には、洗えない布団についてよく確認をお願いいたします。
洗える布団/洗えない布団 ≫
※羽毛布団の側生地に破れがある場合、そのまま洗うと中の羽毛が流出してしまうので、破れの箇所に当て布をし、その旨をメールにてご連絡いたします。
管理用のタグを取り付ける
チェックが終わりましたら、最後におふとんにタグを取り付けます。
タグには個別の番号が割り振られており、これにより工場内での管理をしていきます。
前処理工程
前処理工程では、クリーニング前の布団に洗剤を事前に塗布していきます。
洗剤を塗布します
塩素系漂白剤などの強い洗剤は一切使用しません。
ふとん一枚が広げられる専用テーブルに一点ずつ広げ、表・裏としっかりと見ていきます。
汚れが見つかりましたら、専用洗剤を塗っていきます。
当社は塩素系漂白剤などの強い洗剤は一切使用しません。塩素系漂白剤は布団の繊維を傷める恐れがあるため、繊維にやさしい洗剤類を駆使してシミなどをできる限り除去します。
※長い時間が経ってしまった古い汚れや黄ばみ・シミなど、完全に落ちない場合もございます。
お申し込みのコースによって使用洗剤の種類や道具、処理時間などが変わりますが、お布団の状態に合わせた最適な処理を行っていきます。
生地に薄く汚れが残ってしまったとしても、無理な処理はしません。
場合によっては、超音波振動機を使用して、繊維の奥に残っている汚れを浮かせていきます。
漂白剤を使用すれば汚れに対し有効に働く場合もありますが、特に塩素系タイプの漂白剤を使用すると、強力に汚れを落す反面とても強い副作用を起こしてします。生地の色が脱色したりするだけでなく、繊維そのものを傷めてしまうため、生地が破れ穴が空いてしまう場合があります。結果、布団の寿命を縮めてしまいます。
お客様に、愛着あるお布団を長く大切に使っていただくことを第一としております。どうぞご理解の程、宜しくお願い致します。
布団をロール状に巻く
洗剤を塗り終わりましたら、ふとんを巻いてロール状にしていきます。
さらに結束して広がらないように固定します。
ロール状にすることで、洗浄中に布団が動いて傷んでしまう事を防止できます。
洗浄前待機
実際に専用洗濯機での洗浄前に待機します。
洗剤が効果を発揮する時間として、この待機時間がとても大事になります。
時間を置く事で汚れを分解して洗い流しやすくします。
一日置くことになりますので、クリーニングは翌日となります。
洗浄工程
専用洗濯機へ布団を入れる
前日に前処理を行いましたおふとんを、専用洗濯機に入れていきます。
布団をロール状にしていることと、さらに洗濯ドラムの中で隙間ができないようにつめることで、洗いの最中に布団が暴れず、中わたがよれたり、綿切れが発生するのを防ぎます。
素材に合わせた最適な洗浄を行います
綿や羽毛・羊毛など、中わたの素材別に最適な洗濯工程をプログラム化しており、水量・湯温・洗剤の量・洗剤の投入タイミング等すべて自動で行われます。
プログラム化することで、高品質なクリーニングの提供を安定して行うことができています。
ゆっくりとしたドラム回転でやさしく洗います
洗濯機の中でしっかりと水に漬け込んで、ふとんの中わたへ均一に水をしみ込ませ、洗濯機のドラムは低速回転でゆっくりと回転しながら汚れを溶かし出します。
乾燥工程
洗い終わりましたらおふとんを乾燥し、ふかふかの風合いに仕上げていきます。
乾燥方法は大きく分けて4つに分かれます。
1.コンベアー型乾燥機
コンベアーの上に1枚ずつ布団を広げて、その状態のまま機械の中に流し入れていきます。
中では上部から熱風があたり、下からはその熱風と布団に含まれていた水分を吸い取って乾かしていく仕組みです。
コンベアー型乾燥機の特徴は『布団自体は動かない』ことです。
濡れた布団は重く、いきなりコインランドリーの様な回転乾燥機に入れてしまうと自重で布団を痛めてしまい、最悪の場合、布団自体が破れてしまいますが、この乾燥機なら布団を動かさずに乾燥できるので痛む心配もありません。
2.静止型乾燥機
こちらはコンベアー型乾燥機と仕組みは一緒で、1枚ずつ乾かしていく乾燥機になります。布団を広げて扉を閉め、その状態で起動させます。
上から熱風を吹き出し、下から吸い込みで強制的に布団に熱風を通して乾燥させます。厚手の乾きにくいおふとん等の場合に使用します。
3.ふとん専用乾燥室
おふとん専用の乾燥室になります。
中は湿度のないサウナ室のようになっており、通常の乾燥機では乾き難いおふとん(綿ふとん・羽毛の敷ふとん等)を乾かす設備になります。
乾燥時の温度は材質に合わせて様々に設定することができます。室内中が設定温度になるため、一度にたくさんのおふとんを乾かすことができます。
4.回転型乾燥機
こちらはコインランドリーなどにも置いてある回転型乾燥機の大型専用機になります。
ランドリー乾燥機と構造は同じなので、もちろん乾燥もできるのですが、当店では風合い(ふっくら感)を戻すことに重点をおいて使用しております。
回転するのでおふとんが上に上がり、そして落ちる運動を繰り返しますが、その時に中わたがほぐれ、空気をたくさん取り込みます。
以上のように材質に合わせた洗濯プログラム・4つの乾燥方法を駆使して、多様なおふとんの種類・材質に対応してクリーニングしております。
特に乾燥方法などは、4つのうち1つではなくいくつか組み合わせて乾燥を行ったりと、日々作業者たちが知恵を出し合いながら品質向上を目指しております。
仕上げ工程
最後にクリーニングが終わったお布団を、一点ずつ検品して包装する仕上げ工程になります。
仕分け
乾燥機から出したおふとんを一枚ずつシワにならないようたたみ、タグ番号ごとに仕分けをしていきます。
検品
おふとんの状態を隅々まで確認していきます。
仕上がりの品質に問題がなく合格しましたら、ビニールへ封入していきます。
ビニール袋へ封入
一枚ずつビニール袋に詰めて、ビニールの口を専用のシール機で圧着して封をします。
圧縮パックご希望の場合
オプションの『圧縮』をご注文いただいた場合には、包装用とは別の圧縮専用ビニール袋に詰め、圧縮専用機にかけ圧縮します。
圧縮前
圧縮後
保管をご依頼の場合
オプションの『保管サービス』をご指定いただきました布団は保管の工程へと進みます。専用のビニール袋で包み、ある程度圧縮した状態で保管いたします。こうすることで、ホコリ・汚れ・カビはもちろん、空気も遮断するので保管中に汚れやカビが酷くなることを防ぎます。
梱包・発送・お届け
梱包をして発送手続きを行います。
発送手続きが整った際には、お客様のメールアドレス宛へ、荷物のお問い合わせ番号を記載して発送のご連絡を差し上げております。
※お品物によっては、配送用の布団袋またはダンボール箱でのお届けになります。